ポータブル 3WAY 吸収式冷蔵庫 モービルクールについて

ご愛用の皆様へ & ご購入を検討されているみなさまへ。

ポータブル3WAY冷蔵庫「モービルクール」に関する情報をご紹介しています。
ここでご紹介した以外の事項に関しては、 メールにてお問い合わせください。

   
1. 冷却方式について
 市販の冷蔵庫の冷却方式には以下の3つがあります
【コンプッレッサー駆動方式】
 冷媒を圧縮し、その気化熱を利用して庫内を冷却します。冷却性能は優秀ですが、コンプレッサーの駆動音がすること・電源がないと使えないところがマイナス点です
【ペルチェ式】
 車用温冷庫として販売されています。冷蔵、温が切り替えて使えること、軽量でコンパクトなことなど、ドライブでの使用には最適ですが、冷却性能に劣ります
【吸収式冷却方式】
 約70年前に実用化され、改良されてきました。冷却性能はコンプレッサー駆動式に劣りますが、駆動部分がなく本体がスリムで音がしないこと、耐久性に優れていること、動力にガスが使用できるため電源のない屋外に持ち出して使えることが大きな特徴です

2. モービルクールが冷える仕組み
 吸収式冷蔵庫:モービルクールの冷える仕組みは、私たちが汗をかいたあと風にあたると涼しく感じるのと同じ原理に基づいています。本体の後部に張り巡らされた二重構造のパイプの中にアンモニア水溶液が充填されており、これを温めることによってその一部がアンモニアのガスになりパイプの中を移動します。この動きによって、アンモニア水溶液のガス化→液化→ガス化が繰り返されるのですが、液体(アンモニア)からガス化するときに周囲から気化熱を奪います。この気化熱により庫内が冷却されるのです。

・モービルクールは外気温に対して 23〜25℃程度、モービルフリーザーは約35℃以上冷却することを 基準 に製造されています。ここで「基準」というのは、使用条件によって冷却力に大きな違いが出てくるためです。外気温や直射日光、冷やそうとする物の温度などにより冷却力は影響を受けます。
・カセットガスをお使いの場合、カセットガスからバルブ・調整器を通じて、毎時10.5gという微量のガスをミニバーナーで燃焼させ、この熱で少しずつパイプを温めています。つまり、ガスはパイプ中のアンモニア溶液を駆動させるコンプレッサーの役割を果たしているのです。

3. モービルクールの特徴
・コンパクトな大きさで持ち運びが便利な上に、電気のない屋外でも使用できます
・コンプレッサーを使用せず気化熱で冷却しますので、振動がなく音も全く発生しません
・急激な冷却には向きませんので、冷却力をできるだけ低下させないようにお使いください(下記4.をご参照ください)

【特に適した用途】
キャンプ・つり等 レジャーに
個室・病室 (運転音がしないため)
薬品・易損物の一時保管 (振動がないため)
キャンピングカー・別荘用
業務用・電源のない工事現場

↑ページのトップへ↑

4. 冷却力を保つには
下記の冷却力”低下”につながる使い方をおやめ下さい

 【冷却力が低下する条件】 − チェック項目
 
チェック項目 内   容 
放熱フィンの周辺の温度 バックパネルの内部にあるフィンの周辺温度が、高くなればなるほど冷えにくくなります。外気温が20℃以上の時にはダイヤルを強にしてお使い下さい。
DC12ボルト使用での車内条件 通気性が悪化し、フィンの周辺温度が高くなり、入力電圧もエアコンなど他の器具の影響を受けて冷えにくくなります。また、夏場には荷室付近は40℃以上に温度が上がりますので冷却力が大幅に低下します。凍らせたペットボトルなどを氷の代わりに併用することをおすすめします。
本体周辺、背面の通気性 バックパネルの内部を空気の流れが良い状態に保てないと冷えにくくなります。
直射日光 陽射しが直接あたると、本体に熱が侵入し冷えにくくなります。
傾斜 本体を水平に据えつけないと冷却液の流れが悪くなり冷えにくくなります。
冷気のまわり モノを容れすぎると、冷気のまわりが悪くなり、冷えにくくなります。


 【よく冷やすためのコツ】
まず最初に、この冷蔵庫に最適な動力がAC100V(ご家庭のコンセントなどから取る電源)であることをご承知下さい。ガスでも駆動可能ですが、能力には多少の差が出ることが考えられます。

(1) 使用する前日から、AC100ボルトで冷却運転(ダイヤルMAX)をして、本体を十分に冷やしておく。
(2) あらかじめ冷えた飲み物、食べ物を入れる。
(3) あらかじめ作っておいた氷などを入れ、冷却力の低下を防ぐ(夏場の車での移動には効果が大きい)。
(4) 長期間使用しなかった場合は、冷却パイプ中によどみができ、アンモニア水溶液が動きにくくなり、AC、DC、ガスとも冷えなくなる場合があります。本体を逆さまにして、4〜5時間程度放置しておくと、パイプ中の水溶液が再び動き出します。元通りにしてからご使用ください(より短時間で復帰させるには、車の荷台に本体を逆さまにして置き20〜30分車を動かすと振動で正常になります)。

5. 各モデルの特徴
各モデルの特徴を簡単にまとめると以下のようになります
  ポータブル冷蔵庫
RC−1800N
ポータブル冷凍冷蔵庫
F400
本体素材 塩化ビニール鋼板製 ポリエチレン樹脂一体成型
重量 14.5 kg 23 kg
有効容量 約35L 約35L
冷却能力
外気温30℃の時
約+5〜7℃ 約-10℃
使用ガス・消費量 ブタンガス・10.5g/hr ブタン/LPガス・18.7g/hr
連続使用時間
カセットガス 1本で
ダイヤル強24時間・弱36時間
カセットガス 5本で
約72時間(3日間)
消費電力 80W 120W
メーカー希望
小売価格(税抜き)
59,000円 107,000円

   *F400は消費電力・ガス消費量が多いため
  (1)DC12V(車)でご使用の場合はバッテリーに直接接続して、
  (2)ガスご使用の場合は家庭用プロパンガスボンベまたはカセットガスパワーユニットをつないで(カセット
  ガス1本ではご使用いただけません)、ご利用下さい。

↑ページのトップへ↑

6. ご使用に際しての注意 (冷えの悪いときご確認いただきたいこと)
 冷えの悪い場合、まずAC、DC、カセットガスのいずれで試してみても冷えないのかどうかの確認をお願いします。すべて冷えない場合、配管内の液がうまく流れていないと考えられます。本体の上下を逆さまにし、4〜5時間放置した後使用すると正常になります。 その他、冷蔵庫の調子の悪いときには以下のことをご確認下さい。

【AC使用時】
(1)ACサーモスタットノブがOFFになっている
ダイヤルをMax(7)に合わせます → 庫内の温度が安定してから4〜5に合わせます
(2)コンセントが通電していない
コードまたはヒーターが断線している → 修理となります
(3)冷却フィンからの放熱が悪い
外気温が32℃以上のところで使用しますと、冷却フィンからの放熱が悪くなり性能低下をおこします。風通しの良い、涼しい場所に移動してみてください

【DC使用時】
(1)DCプラグ内のコードが外れている → 修理となります
(2)コード・ヒーターの断線
本体後部の排気筒から熱がでていないと、コード・ヒーターの断線と考えられます → 修理となります

【カセットガス使用時】
(1)点火しない
・点火確認窓(本体裏側の下)から着火しているかどうか確認ください。点火後、ガス操作ダイヤルを10秒以上押さえていないと火が消えてしまいます(説明書をご覧ください)。また、ガス操作ダイヤルを押しても最後まで下がりきらないと、点火しても安全装置がロックされずダイヤルを離すと炎が消えてしまうことになります。ダイヤルを引き抜き、心棒が穴の中心になるよう、ネジを緩めて位置を調整します。
・ガス配管内に空気が入ることがあります。操作ボタンを押しながら点火ボタンで火花をパチンパチンと間隔をあけずに連続して飛ばしてみてください。その際、点火してもすぐに操作ボタンを離さないようお気をつけください。立ち消え安全装置が働いてしまうことがあります。
・アウトドアでは雨、霧などで電極付近がぬれますと火花が出ず、点火できないときがあります。緊急の方法としてガスマッチ等で点火確認窓から点火する方法があります。操作ボタンを押しながら、ガスマッチを点火して点火確認窓に挿入すると火がつきます(あくまでもクーラーを使うことを優先した処置方法ですので、点火不良の原因は自宅に帰ってから確認していただくようお願いいたします)。
(2)屋外でガスを使っていると、いつの間にか火が消えている
 点火確認窓付近に強い風が当たると、バーナーの熱が奪われて性能低下を起こしたり、炎が吹き消されてしまいます。風が直接当たらないよう置き場所・向きにご注意ください。
(3)ガスは点火するが、ガス操作ダイヤルを押すのを止めると消えてしまう
点火の際に操作ダイヤルが完全に下がり切っていないため、立消え安全装置がロックされず、ガスが止められています。次の手順でガスバルブシャフトの位置を調整してください。
@図1のようにガス操作ダイヤルを上方向に引っ張り取り外してください。
Aガスバルブシャフトが操作パネルの孔中心になるように図2のネジ4ヶ所をゆるめて、カバーユニットの位置を調整してください。
B取付ネジ4ヶ所を確実に締め、カバーユニットを固定してください。

↑ページのトップへ↑

7. カーバッテリーでのご使用時の注意
○ 走行時のガスの使用は禁止しています。車には、ガソリンなどの引火物が近くにあり、ガス利用では裸火を使用するため、引火する恐れがあります。走行中は、必ずDC12Vをご使用ください。
○ フリーザーF400は10A以上の電流が流れますので、シガーソケットに接続して使用できません。 車両のバッテリーまたはサブバッテリーに直接接続してお使い下さい。取り付け工事は専門の業者にご依頼下さい。
○ クーラーや前照灯との併用により電圧が低下し、よく冷えたり冷えなかったりすることがあります。
○ 長時間傾いた状態にすると、冷却パイプ中のアンモニア水溶液の循環が悪化し、冷却能力が低下します。特に、左右方向の傾きは5度までにとどめなければなりません。
ただし、車の運転時に出る振動や傾きは一時的なものであり、影響はあまりありません。
○ 一年くらい使用しなかったときは冷却パイプ中によどみができ、水溶液が動きにくい条件になっています。車のリヤラゲッジに本体を逆さにして置き、30分程度車を運転して振動を与えることで、よどみが拡散して正常になります。
○ 冷蔵庫のバックカバー付近の通気が悪かったり、エアコン使用による電圧低下によって冷却能力が下がります。また夏場には後部荷物室が40℃以上の高温になりますので、冷蔵性能は大幅に低下します。ペットボトルの飲料を凍らせて入れるなどして庫内の温度を下げ、カーバッテリーによる駆動と併用することをお薦めします。

【24V車でのご使用】
 そのままではご使用になれません。DC/DCコンバーターを使用して12Vに変換して使用するか、本体のヒーター交換をすれば可能です。DC/DCコンバーターは連続して100W程度が使用できる能力が必要ですので、カー用品店等でご確認の上お買い求めください。

【DCプラグが熱い・溶けた/ダッシュボード内のヒューズが飛んだ】
 モービルクールに使用されているDCプラグは現在、世界中で使用されている中でも最高クラスのものを使っていますが、使い方によりトラブルが発生することがあります。
 トラブルの原因として、次のようなことが考えられます。
1. DCプラグの差込がゆるかった
モービルクールの消費電力は約70〜80Wで、シガーソケットから使用する電装品の中では大きい部類に入ります。正常の使用では少し熱い程度ですが、差込がゆるいと先端部の接触熱で樹脂部を溶かす場合があります。確実に最後まで差し込むようにしてください。(差込がゆるいと40W程度のものでもプラグを溶かします)
2. 振動によりDCプラグの差込が緩んだ
車の走行中に振動によりプラグが緩んでしまうことがあります。時々点検するようにして下さい。
3. シガーソケットの汚れ
シガーソケット内部に汚れがあると接触部分の温度が上がります。汚れを取り除いてからご使用下さい。

シガーソケットの電圧が正常で、シガーソケット内部も汚れがなく、プラグが溶けた場合は、差し込みが緩いために接触熱で溶けた可能性が高いです。純正部品を販売店から御購入いただき、DCプラグを交換してください。

↑ページのトップへ↑

8. その他
【バーナーの炎が赤い】
バーナーにサビがでている場合、炎がバラつき冷却性能が低下します。金ブラシで取り除いてください。また、バーナーの空気取り入れ口に綿ほこり等が詰まって不完全燃焼を起こしていると、一酸化炭素を発生して危険です。掃除機などでゴミを取り除いてください。

【排気口付近から刺激臭がする】
排気パイプの防錆塗装が加熱で焼けている臭いです。まる1日カセットガスで燃焼させますと少なくなります。

【製氷部が、向かって右から左へ傾いている】
製氷部の裏にあるパイプ中の冷却液を流れやすくするために、わざと傾斜をつけてあります。
傾いて取り付けてあるのが正常です。

【製氷部を引っ張ると外れる】
ユニットパイプに差し込まれていますので、引っ張れば外れます。本体を落としたりすると強い衝撃のため、外れる時がありますのでご注意ください。

【製氷部を外すとグリスが付いていた】
ユニットパイプの冷熱を製氷部に良く伝えるため、伝熱グリスが塗装されています。

【製氷部の右端にしか霜がつかない】
右端の約10cmほどが一番低温になっていますので、この付近から霜が付着します。

【庫内の防水性】
本体内部は樹脂でできていますので、水を入れることはできますが、入れすぎますと製氷部の取り付け部に漏水して、ユニットの中に水が漏れて故障の原因となります。庫内に水などを入れて洗うことはおやめください。

【内部の洗浄はどうすればよいですか?】
中性洗剤を付けた柔らかい布かスポンジでぬぐってください。しぼった布でふき取り、十分乾燥させてください。庫内に臭いがついてしまった場合は、市販の消臭・除菌スプレーをご利用ください。

【食品保存上の注意】
庫内が冷えていても、予冷していない物を入れると庫内の温度が上がってしまい、冷えるまでに時間がかかってしまいます。事前に冷やした食品を入れてください。また、庫内の温度は外気温の影響を受けますので保存する食品にはご注意下さい。

↑ページのトップへ↑

9. モービルクールの処理について
 3WAYのボックスクーラーは家電リサイクル法の対象商品になります。 また、冷媒にアンモニアを使用していますので、特殊な処理が必要になります。一般の粗大ゴミでの処分は出来ません。
■リサイクル券は何処で購入できますか?いくらですか?
→ 一般冷蔵庫と同じ金額の¥4,600です。郵便局で¥4,600のリサイクル券を購入してください。
■処分品を何処に持ち込めは良いですか?郵送は出来ますか?
→ 全国190ヶ所の集積場より最寄の集積場へお持込み又は郵送してください。その際、運送費はお客様負担になります。また、ご購入頂いた販売店に持ち込む事も可能ですが、別途販売店の手数料が必要になります。宅急便での発送も可能ですが、その際は運賃元払いで発送してください。着払いでの受け取りは致しません。指定取引場所一覧はこちらをご覧ください。
■近くに持ち込み先はありますか?
地域別の指定取引場所一覧をご覧ください。
■どのような処理をするのですか?
→ ボディはシュレッダーにかけて粉砕し、断熱層のシクロペタンガスを回収します。その後焼却処分します。冷却器は中の冷媒を回収後、スチールのリサイクルに廻します。冷媒は、中和沈殿法にて処理を致します。
※家電リサイクル法について、さらに詳しく知りたい方は、 家電リサイクル券センターのHPへどうぞ。

↑ページのトップへ↑

10. 保証について

モービルクールには保証書が添付されています。取扱説明書、本体添付ラベルなどの注意書による正常な 使用状態で保証期間中に故障した場合には、商品と保証書をお送りいただくことで、無償で修理が受けられます。

ただし、次の場合には保証期間中でも有料修理になりますのでご注意下さい。
(1) ご使用の誤り、および不当な修理や改造、接続による故障および損傷
(2) お買い上げ後の落下や輸送上の故障および損傷
(3) 火災および塩害、ガス害、地震、雨水、水害、落雷、異常電圧、その他の天変地異による故障および損傷
(4) 保証書のご提示がない場合
(5) 保証書に必要な記載事項がない場合
(6) 接続している他の機器に起因する故障
(7) お客様が改造されたために生じた故障および損傷
(8) 冷却能力を確認するための点検
その他、修理の手数料や実際の修理依頼などはSPCまで、お問い合わせ下さい。

↑ページのトップへ↑

SPCトップページへ